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2016/02/24 17:28

「陛下がお歩きになると、そのあとに万葉の古い時代にあった、なごやかな愛情の一致が甦って日本人が再び結びつく」

多難の時代にあって常に世界の平和と国民の幸福を願われ、喜びも悲しみも国民とともにされた昭和天皇のお姿は、今もなお、人々の心に深く刻まれています。
4月29日「昭和の日」にあたって、昭和天皇を知るよすがとなる本をご紹介します。


平成生まれの世代にとって、昭和天皇の記憶はありません。
しかし、戦後の復興から現在の日本の繁栄を築いた第一人者は、昭和天皇であったといっても過言ではありません。
終戦まもなく全国を巡幸された昭和天皇を、長崎医大病院でお迎えした永井隆博士は、
「陛下がお歩きになると、そのあとに万葉の古い時代にあった、なごやかな愛情の一致が甦って日本人が再び結びつく」と書いています。
本書は、①終戦のご聖断、②マッカーサーとのご会見、③全国巡幸を柱に、今日に続く皇居勤労奉仕団についても、しみじみと解りやすくまとめています。


大東亜戦争におけるわが国の立場を明確にした「開戦の詔書」、そして「終戦の詔書」は、理解しておくべき基本史料です。
また『昭和天皇実録』には、これまで誰も窺い知ることのなかった大東亜戦争に関わる『御告文』『御祭文』の内容が明らかにされており、ここに昭和天皇の本心が表れているといえます。祈るという行為には、真意が込められているからです。

 昭和天皇御製 (昭和21年)
ふりつもる み雪にたへて いろかへぬ 松ぞををしき 人もかくあれ

終戦の年に詠まれた日本人の矜持たる「いろかへぬ松」を保ち続けていくために、若い世代にもご紹介下さい。